ゴールデンスランバー

何かの縁で、あるサッカー選手が使っていたユニフォームがここにあります。

元日本代表の平野孝選手。

その選手のブログで、読んで良かったと紹介されていたのが、この本。
伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」です。

陰謀によって首相暗殺犯にされた無実の主人公の逃避行という「逃亡者」に近いようなストーリーなんですが、それと違うのは、主人公が周りの仲間に直接・間接に助けられ、みんなの力で危機から脱すること。
何かの縁で繋がっている登場人物たち。彼らの信じる気持ちが主人公を救う様子が、次々に各登場人物の視点で描かれてゆき、それらが糸のように絡み合い１つの織物となるかのように、エンディングへと進んでゆきます。

この主人公は不幸かもしれないけれど、ある意味で最高の幸せ者だなぁという終わり方。
不覚にも、読後にホロリと涙が出てしまいました。

今度、映画化されたようですが、この本の雰囲気をどこまで表現できるのでしょう。
興味深いところです。